第16回 飯縄山 戸隠山大会 レポート

大会主宰

坂口三郎

来賓

長野市長

加藤久雄

総務部長

荻原茂行

実行委員長

松田美宏

来賓

岳連最高顧問

若林健太

戸隠山2班SL

岡沢 隆

大会隊長

大蔵喜福

来賓

長野岳連顧問

小松 裕

戸隠山3班SL

堀内宏道

大会顧問

中嶋 豊

来賓

戸隠観光協会長

極意憲雄

戸隠山3班

松木 靖

戸隠山主班長

佐々木常念

山口県山岳連盟

武永計介

戸隠山3班

吉原健二

戸隠山3班長

吉本照久

大分県山岳連盟

首藤宏史

飯縄山2班長

石川祥子

トレッキング講師

門田美代子

三重県山岳連盟

大川吉崇

飯縄山3班長

小池まさみ

東京都山岳連盟

澁澤由紀子

賑やかし隊長

宮坂浪子

香川県山岳連盟

柴崎光子

事務局会計

清水静代

茨城県山岳連盟

白石忠男

芸能部

神谷ありこ

大会事務局長

矢沢裕子


[レポート1]

・[レポート2]

・[レポート3]



第16回坂口登山フェスティバルあいさつ


長野市長

加藤 久雄

 第16回坂口登山フェスティバル飯縄山・戸隠山大会が、当市において盛大に開催されますことに対し、お祝い申し上げるとともに、市民を代表して心から歓迎申し上げます。

 当市は、このたび登山会場となる戸隠山や飯縄山などを有する豊かな自然に彩られた都市であります。戸隠山・飯縄山は、平成27年3月に誕生した、新潟県と長野県の2県6市町村にまたがる「妙高戸隠連山国立公園」にあり、修験道の山として栄え、その景観は歴史を感じさせる荘厳さがあります。

 戸隠山は、切り立った崖と断崖絶壁の「蟻の塔渡・剣の刃渡り」やほぼ垂直に近い15メートルほどのクサリ場がある「胸突き岩」、360度の大展望が楽しめる「八方睨み」などスリルと絶景が魅力であります。また、第1回大会が開催され、本フェスティバルのルーツでもある飯縄山は、善光寺平が一望できる眺望の良さに加え、比較的上りやすい登山道が多いことから、四季を通じて市民の山として親しまれています。

 長野県は、山に感謝し、山を守り、育て、活かしながら次世代に引き継いでいくため、7月の第4日曜日を「信州山の日」とし、国は国民の祝日として8月11日を「山の日」として制定しています。山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する傾向が全国的に広がるなか、当市としても、関係機関と協力して、施設の整備や安全対策、救助隊機能の充実など万全を期すべく努力をしてまいります。

 結びに、本フェスティバルの開催にあたり、実行委員会をはじめとする関係各位のご尽力に心から敬意を表するとともに、ご参加いただきました皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げて、ご挨拶といたします。

 


ごあいさつ


来賓 前参議院議員

長野県山岳連盟最高顧問

若林 けんた

 

 第16回坂口登山フェスティバルが、原点に戻って、戸隠の地で多くの参加を得て盛大に開催されましたことを心からお慶び申し上げると共に、開催準備に当たりました実行委員会役員の皆さんのご労苦に敬意と感謝を申し上げます。

 ご高齢にも関わらず矍鑠とした坂口先生のお姿を拝見すると、若い我々は、まだまだ頑張らなくちゃと自らに気合を掛けたくなる思いが致しました。このフェスティバルを通して全国の岳人が相互に交流する機会を得る事は、本当に楽しく貴重だと思います。これからも毎年営々と続けて行けるように祈念申し上げます。山の日の制定もあり、全国に登山への関心が高まっています。正確な知識と確かな技術によって、安全な登山の普及が山岳観光を広く発展させるため必要であり、長野県山岳連盟としての役割も益々増してきています。なお一層のご活躍を祈念申し上げながら、微力ですが、出来る限りお力になれるように努力精進して参ります事を誓います。今後とも、宜しくご指導ご鞭撻をお願い致します。第16回坂口登山フェスティバル開催報告に当たってのお祝いの言葉とさせて頂きます。

 


 

ごあいさつ


来賓 前衆議院議員

長野県山岳連盟顧問

小松 裕

 第16回坂口登山フェスティバルが飯縄・戸隠で開催され、全国から山を愛し、登山に親しむ大勢の皆様にお集まりいただきましたことに感謝を申し上げます。

 私もアゼィリア飯縄で行われた歓迎式に参加させていただきました。久しぶりにお会いした皆様と山について語り、また信州大学の同窓生とともに歌い、楽しいひと時を過ごさせていただきました。

 私はかつて、34年前に常念小屋診療所創設のために作られた信州大学医学部山岳部の部員でした。医師となってからも何度も山に登りましたが、20年前に常念診療所の応援のために登ったのを最後にしばらく登山から遠ざかってしまっています。現在浪人中の身ゆえ、なかなか時間が取れませんが、再び国政に復帰して、ぜひ皆様と一緒にまた山に登りたいという気持ちを強くさせていただきました。

 これからも山に感謝し、山を守り、育て、活かしながら、次の世代に引き継いでいくため、今後も皆様と力を合わせて取り組んでまいります。坂口登山フェスティバルのますますのご発展、関係の皆様のご健勝をお祈り申し上げ、挨拶とさせていただきます。

 


 

歓迎式典 地元歓迎のご挨拶


一般社団法人 戸隠観光協会 代表理事

来賓

極意 憲雄

 この度は、第16回坂口登山フェスティバルにお招きいただき、ありがとうございました。私の登山歴は、戸隠地区遭難救助隊での活動程度にて中々ほかの山に登る機会がありませんでしたが、訓練終了後の慰労会などでの大騒ぎを思い出して、懇親会は誠に楽しく、大いに楽しませて頂きました。.

今後ますます、大勢の皆様が戸隠・飯綱地区の登山を楽しんでいただけますよう、地元といたしましてコースの整備、管理など微力を尽くしてまいる所存でございます。今回ご参加された方はもちろん、大勢の登山愛好の皆様のご健勝と安全登山をお祈り申し上げます。

 


第16回 坂口登山フェスティバルに参加して


山口県山岳・スポーツクライミング連盟 副理事長

ハイキングクラブ山歩会長

武永 計介

 今年もフェスティバルに参加させていただき、ありがとうございました。

私事ですが、昨年は単身赴任先の名古屋より参加でしたが、今年は山口県から12名の仲間と一緒に長野入りしました。いつもながら、松田さんや矢沢さんを初め、多くの方に優しく受入れて頂き感謝しています。

今回は修験道場とし有名な戸隠山と言うことで、事務局からの指示も有り、岩に不慣れな者は事前訓練を行い、道具を購入して参加しました。また「蟻の戸渡り」が、直前にNHK・BSやナニコレ珍百景で放映された事も有り、大丈夫かと心配する家族対策も必修でした。

山口県から遠路来ますと、1山では済まず、失礼とは思いましたが、飯綱山に登ってから参加しました。高山植物も綺麗な、展望の良い山を楽しむことが出来ました。

前夜祭では、戸隠山でお世話になる、ラマさんや大蔵隊長、戸隠登山ガイド組合の皆さんに、先ずは挨拶。懐かしい面々と再会を喜び、美味しい料理を食べ、歌を歌って楽しい時間を過ごしました。今年のにぎやかし隊も、楽しかったです。

我々の宿泊先は、2日間連泊でSMF思い出の宿「戸隠小舎」でした。同宿は高原の林の中に有り、重厚で歴史は感じるけど清潔で、料理の美味しい宿でした。戸隠山下山後は、オーナーの佐々木常念文さんから公演も有りました。

いよいよ本題の登山ですが、私自身は勉強不足で「戸隠山」を登山対象として検討した事は有りませんでしたが、皆さんに案内すると「切り立った崖 と断崖絶壁の蟻ノ塔渡・剣ノ刃渡り や帯岩 などがあるスリリングな岩」が有名で、行ってみたいと好評でした。天候も例年無く、早く梅雨が明け幸運でした。鎖場も続くので悪天候中止も心配しましたが、晴天の清々しい空気の中、神々しい登山ができました。

山中では随所でサポート頂き、危険個所もスムーズに通過、待望の「蟻ノ塔渡・剣ノ刃渡り」も楽しめました。流石にラマさんは、危険個所にひょいひょいと、何事も無かったようにフィックスロープを張り、皆で感心しました。

サプライズも有り、計画には無かった戸隠山山頂にも立て、大変満足な山行でした。

いつもながら、前夜祭や宿での宴会・お別れ会も盛上り、温泉も楽しめ懇親を深めることが出来ました。

最後に坂口主宰を始め、坂口登山フェスティバル実行委員会の皆様に心からお礼申し上げます。来年もよろしくお願い致します。

 


第16回SMFに参加して


飯縄山1班

大分県山岳連盟 顧問

首藤 宏史

 今回の坂口登山フェスティバルも前夜祭歓迎式典からの参加となりましたが、旧知の皆さんを含め多くの方々とお会いでき嬉しく思いました。

毎回思うことですが、会の開催にかかわった実行委員会を中心とした皆さんのご努力に敬意を表します。

例年に比べ今年は梅雨椡けが早く、雨の心配は無くなりましたが、予想以上に暑い日が統くことになりました。2日目は、飯縄山の登山に参加させて頂きましたが、数日前から体調が悪く、やっとの思いで山頂に立つことが出来ました。山頂では、役員の方々のご好意で、冷や汁をご馳走になり、元気を取り戻すことができました。今まで参加した登山の中で今回が一番きつく感じた登山となりました。

坂口主宰がご自分のペースで飯縄山の山頂まで登られたことを、下山後にお聞きし、びっくりすやら感服するやら、その根性を学ばねばと思いました。

また、大蔵行動隊長は、今年もマッキンリーの気象観測登山をされ、これまで30回も続けられたことにも大変感服致しました。

18:00からの祝宴では多くの方々と話をすることができましたし、神谷さんのリードで楽しく歌、余興などで楽しむことも出来、思い出に残りました。

お世話頂いた、坂口主宰、松田実行委員長、矢沢事務局長、大蔵行動隊長、荻原総班長はじめ、実行委員会の皆さん、飯縄山コースの主班長伊澤さん、2班の行動をリ−ドして下さいました石川さんや役員の方々、講演をいただきました講師の方々、歌声をリードして下さいました神谷さん、大変お世話になりました。ありがとうございました。

 


第16回坂口登山フェスティバルに参加して


飯綱高原トレキング

三重県山岳連盟 鈴鹿山岳会

大川 吉崇

 今年は長野市街地から車で30分の飯綱高原"アゼィリア飯綱"での2泊3日である。残念なことは、若い頃の喫煙が祟って73歳から歩行時間が年々15%増しで、77歳の今は登りに関しては従来の1.75倍の時間がかかる。登山靴を"AKV"に、ザックを"PARAGON48"と軽量化を計ったものの、登りは皆さんと一緒に行動がとれない。

 今般は、卒業論文を「役小角…空海以前の日本古代山岳宗教」とし、郷土の鈴鹿山系や大台ヶ原山の著書もそこを基点にして書いたため、メーンコースの修験道の戸隠山に参加したかったが諦めた。そのかわり、3日目に戸隠奥社にお参りできたことは嬉しかった。しかも素晴らしい本格的自然環境保護の説明付きで、千年杉も含むコース取りで長い杉並木を歩かせてもらった。素晴らしい説明といえば、初日の講師陣の大蔵喜福大会隊長始め、2日目の大谷地湿原散策と大座法師池周遊の自然観察も、陽樹・陰樹やキハダの木が漢方薬の百草丸や陀羅尼助丸の主材料である等、様々な資料の提示と専門性の高い従来にない説明で楽しく深く学ばせてもらった。このフェスティバル、登山コースに付くリーダー全員も本格的ガイド組合の方々で、総てに配慮ある「一流人」尽くしの企画である。長野県の皆さんの配慮は、歓迎余興も含め、何時も凄さを感じないではいられない。

 今年度も我が県は、私より一回り上の田中均さんと私より少し年上の西田勝先生との参加である。この会で、齢のことは言えない。大会主宰の坂口三郎会長も日本登山医学会顧問の中島道郎ドクターも愛媛県山岳連盟顧問の西田六助さんも我が田中さん世代、実に我が身の弱さが歯がゆいが身体上の問題ゆえ致しかた無しである。いずれにしても実にタフな人たちばかりが参加者のフェスティバルである。帰郷して確認した様々なスナップ写真に、幾冊ものイラスト『山歩き地図』(信濃毎日新聞社出版部)の著者中嶋豊さんと登山ガイドのラマ・ゲルさんと一緒の1枚が入っていた。            (H30.7.26)

 http://ohkawa-a.cocolog-nifty.com/

 

 

 


戸隠山に登ったぞー


戸隠山1班

香川県山岳連盟 小豆島山の会

柴崎 光子

 今年もお世話になりありがとうございました。

戸隠山コースで申し込んだものの、再度送られてきた注意書きを見て迷いました。宿泊も異なるので決断しなければならないし。

全日大会(京都)で、矢沢さんにお会いした時「大丈夫よ」と言っていただき、変更せず当日を迎えました。

ガイドの佐々木常念さんには大変失礼しました。NHKのテレビに出ていた方とは知らず、戸隠小舎のオーナーであることも気づかずでした。戸隠山コースの主班長として、お世話いただきありがとうございました。1班は女性4人、男性2人で少人数でしたので、経験の少ない方もいた(私を含めて)にもかかわらず、細かい点は注意せず、見守っていてくれたというか、参加者を信頼してくださっていたので「行ける」という自信のようなものがついてました。

下りの時、一度、クサリを両手で握って、右足を岩場に置いた時、体が振られてしまいました。無事下山した時、自分ひとりで登ってきたような大きな顔をしてしまいました。

今回、同じ班の、群馬の斉藤さんと、夜、中庭で星空をゆっくり眺めたこともよい経験でした。

翌日の荒倉山や、戸隠地質化石博物館もとても楽しかったです。講師の田辺さんはほんとうに上手にお話してくださり、時折り吹くホラ貝も ほら(うそ)と重ねて、おもしろく飽きることなかったです。

来年はどこの山か、どんな企画か、今から楽しみです。

 


第16回 坂口登山フェスティバルに参加して


飯縄山3班

東京都山岳連盟登歩渓流会

澁澤 由紀子

 この度は大会参加10回という事で天赦賞を頂きまして有難うございました。

私共夫婦が初めて坂口登山フェスティバルに参加したのは、松田さんにお誘い頂いた、第4回の志賀山・岩菅山大会でした。歓迎会は日本高山植物保護協会北信濃支部設立記念祝賀会と併催で、250名の方々が集い盛大でした。

 翌日の登山では前山リフト前に集まったのは40名位でした。志賀山、裏志賀山を気分よく歩いて四十八池に着くと、スタッフの方々が待っておられ、用意して下さっていたのは何とチーズフォンデと竹の子うどん。豪華な昼ごはんにビックリ! 地元の方は別として、遠くまで出かけて行く私たち、しかも少人数のパーティーではめったにお目にかかれない昼食でした。

 次の日は月曜日と云う事も有り、岩菅山へ登る方は12〜13人。雨模様の中でしたが途中の登山道脇の竹藪で根曲がり竹の筍が豊作。長野の方たちを真似て、私達も採りながら歩くもので、歩みが遅くなってしまいました。

昼食は信州牛のスキヤキで賑やかに楽しんで頂きました。そんなこんなで時間が押してきて、頂上へ行けずに下山となりましたが楽しい一日でした。

 その頃の私共といえば、主人が食道ガンから回復して山に行ける様になり、二人でトボトボ歩いている事が多かったので、賑やかで明るい山行がとても楽しく、来年も又来ますと約束して帰ったのですが…、主人が半年後に脳出血で倒れ、二度目の参加は出来ず、闘病の末に亡くなりました。私は長く自宅で介護をしていたのですっかり体力を落として、元気が出ないでいたところ「山に行った方が元気になるのではないか」と勧めて下さった方の言葉に肩を押されて、又、大会に参加する様になりました。

 毎回一人でポツンと電車で揺られて来るので、会場に着く頃は心細い思いでした。入口でスタッフの方々や旧知の方々が「良く来たね」と声をかけて下さるので、思い切って参加して良かったなと感じ、又、次の年もと回を重ねる毎に、坂口登山フェスティバルに魅されて参加10回となりました。

 今回は東京の西部に住み、年に何回も高尾山に登っている妹に、高尾山薬王院の御本尊の飯縄権現とゆかりの有る飯縄山だから行きましょうと誘って二人で参加しました。

妹は元気で皆さんと一緒に頂上まで行けました。私は、連日高齢者の熱中症が問題になっている事でも有り、年と共に暑さにも弱くなり、バテて迷惑をかけるよりこれ以上登らない方が良いかと思っていたところ、中嶋先生が一緒に下山して下さるという事で、中社への分岐から引き返しました。先生には大変ご迷惑やら、お世話を頂き有難うございました。

 来年は観光コースになるものと思いますが、また参加させていただきたいと思います。

 


坂口登山フェスティバルに参加して


戸隠山 1班SL

茨城県山岳連盟 葵山岳会

白石 忠男

 坂口登山フェスティバルも今回で16回目となりました。私は参加回数が今回で11回目になりました。 戸隠山は、私が長野県にいたころ登りました。50年前でしょうか。登る前に聞いていたのですが、蟻の戸渡の左側は切れていましたが右側のすぐ下に鬱蒼とした森があり、側道もはっきりと見え、スリルが全然ありませんでした。途中の登山道にも鎖がたくさんありましたが、当時はなかったような気がします。長野市近辺は大きい地震や地すべりが多くあり、地質としては脆い地層にはいりますので、戸隠山も浸食を受けてきたとおもわれます。鬼女紅葉・荒倉山コースのハイキングへいきました。小戸隠と呼ばれているそうです。案内者の説明が素晴らしく良く、ここ戸隠について地質学上から多くのことを教えてもらいました。戸隠地質化石博物館を訪れました。廃校を利用し戸隠周辺で発見された化石が多く展示されていました。また、昔の人々の生活ぶりや農具等多く保存されており、過ぎし日々が思いだされて懐かしさが込み上げてきました。素晴らしい機会を与えてくれたSMF事務局に感謝いたします。

来年は参加回数が10回になられる方が多くいらっしゃると聞いて坂口登山フェスティバルが素晴らしい人気があることをしりました。1回目が飯縄山だそうで、長野県一周してまた戻った感じがします。来年はどの山を登るんだろうかと期待しています。

 


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