(1)はじめに
昨夏、報告書の予報を見て、今年のコースは、菅平から根子岳・四阿山に登り、上田市へ戻り、別所温泉へ。北から南への移動である。地理院地図と睨めっこをしてやっと理解できた。最近、少し厳しい歩きをすると、膝から腰へと負担を感じるようなり、あまり無理をしないようにと根子岳と十観山にしたのです。
今年も前々夜、新造となったフエリーに乗船、全員個室である。ゆっくりできるなとの思いもあった。
大阪に入港時は雨で、自動車道を快適に走るも、ずっと降りやみそうにない。草津PAで休憩をして走り続ける。恵那山トンネルから長野県に入ると小降りで、北に行くに従って止んできた。八島ヶ原湿原へ行って見たく、諏訪湖SAで昼食にし、前面の霧ヶ峰頂上付近は厚い雲に覆われていたが、そのコースを辿る。
しかし山頂付近になると濃いいガスで視界が効かず、おまけに雨も結構降っていた。数メートル先が見えない。やっと、湿原の駐車場に到着したが、同じでこれでは何も見えないな・・・と思い、今夜の宿泊場所である松本浅間温泉へビーナスラインを通り・扉峠から向かった。
(2) 前夜祭
翌日12日、浅間温泉から143号を通り行く予定が254号に入り上田市へ。山越えをしなくてよく早く到着した。城址の駐車場に車を置き、城跡をゆっくりと歩く。
遊歩道から博物館前、大手門など・・係りの方に「菅平はどの方向になりますか・・」と聞くと、正面の方かなと思っていたが反対の方向を指して、教えていただいた。
また立派な掘りが残されており、周辺は桜の老木があり、花見の頃は良いだろうな、などと悦に入る。博物館に入り見て回り、休憩時間とした。
菅平にナビを設定して出発、上田城址の右手を迂回して、「ここは先ほど休んだ所よ・・」といいながら車を走らせた。途中に休憩して昼食の替わりを食す。
分岐で406号方面へ、すぐ近くかなと思っていたが、なかなかどうして、しばらく走り、やっと到着した。
受付でスタッフの方の出迎えを受け、事務局の矢沢さんなどにも出会う。
部屋に入り、2時からの講演をどうするか・・と思いながら寝てしまったようだ。
ふと目覚め「講演に行ってみるか・・」と妻にいうと「なに言ってるの、もう5時前よ、歓迎会の時間になったよ・・」と言われる。そんなに寝ていたのかな・・?
会場入り口の台に、ずらりと仮装用らしきものが袋に詰められており何に使うのかなと思いながら席に着く。
歓迎式典、乾杯が終わり、少し間を置いて、感謝状贈呈があり、大分県の首藤さんについて私が呼ばれる。今回が10回目で、来年ではなかったかなとの思いがした。
途中、休むことなく参加した賜物と嬉しく受け取り、妻も喜んでいた。
次に呼ばれて、廊下に出ると、幸村の祖父役の衣装を着せられる。眞田十勇士の仮装である。
10数人が出て来て準備をして、幸村役はとみると、中に坂口主宰が着けていた。やはり眞田の里だなとの思いがしました。会場に誘導され、皆さんの前に並び、一言ずつ話をした。参加者が参加し、このよう催しも良いがスタッフの皆さんの準備が大変だな・・・
次いで「演舞」があり激しい動きに目を見張る。
歌声と・・毎回のことながら、心のこもったおもてなしをしていただき、感謝・感謝の気持ちです。
(3)根子岳(2207m)登山・・・別所温泉へ
花の名山と言われるだけあって登山口からの道端にいろいろな花が多く咲いていた。
いくつかはカメラに収めたが、残念ながら名前が分からない、レンゲツツジとアヤメぐらいで、聞いてもすぐに右から左へと抜けて行く。何とか覚える方法はないものかと思案をしているが、あまり関心がないのかすぐに忘れてしまい続かない。今度時間のある時に図鑑などで調べてみよう、などと思っている間に展望台(1757m)へ到着。下方の建物もみえて、幾分霧が少なくなったようだ。しかし山頂付近は雲に覆われている。
近くにお花畑あり。気がつくと膝のサポーターを忘れていた。マァいいかと歩くも、そんなに膝の痛みも感じなかった。近くに山頂の祠が見えたので走って登ろうとしたができず、何とか早足で歩いた。すると若いスタッフの方が走って登っていた。以前はあんなに走っていたのになぁ・・と。
しかし山頂へという第1目標は達成でき一安心。
四阿山(2354m)は雲の中で見えず。下山に向かい、ガレ場のピークが見えた。
小根子岳で、そこに向かう。四阿山はちぎれ雲がかかっていて天気が良くなりそう。元の分岐に帰り、下り始める。下方に広がる平原の中にポツンと白い牛舎小屋であろうか見えている。
避難小屋100mの標識あり。そのまま下ると左手に見えたが、少し下って昼食にした。
更に下ると、有刺鉄線があり、牛が屯していて、振り返ると根子岳・四阿山がくっきりと姿を現していた。
子供たちがサッカーをしていて、ここまで車でお迎えがと思っていたら、ドンドン歩き、分岐で案内板をみると「アスナロ専用道路」の標識あり。一般道へ出て、拾ってもらい菅平スイスホテルへ。
あまり疲れは感じなかったが、これが晴天で暑い日差しを浴びるとバテていたかもと思われた。曇り空で、涼しい風のお陰で無事に下山することができた。
ここからスタッフの先導で上田城址の駐車場へ。私は昨日回っていたので荷物の整理をしていた。荷物は少なめにといいながら、車でくるとどうしても多くなる。そこから東急REIホテル駐車場へ案内をしてもらい、今夜の宿泊場所の別所温泉南條の車が迎えに来ていて乗車。
温泉は少し硫黄の臭いがする湯で、寝る前にもう一度入ってからと思っていたが、疲れからかつい寝てしまった。
(4)十観山・・お別れ会
起きてみると外は雨が降っていた。朝食後、近くの安楽寺へ座禅を組みに行く。
座禅をしていて、こんな座禅は初めてではなかろうか、あまり記憶にない。本当に良い体験をさせてもらったものだ。
宿舎「南條」に帰り、十観山に向かう。だいぶ時間的に遅れているようだ。
昆虫資料館は山深いところにあり、訪れる人がいるのかな・・・?との疑問がフッと湧いた。雨は小降りであるが、雨具を着ける。
作業道を30分程度歩いて、登山道に。山頂の下方にトイレ有。山頂は下刈りがなされた人工林であった。そのため広々とした感じがした。しかし雲が厚く視界はあまりなく残念であった。
10分ほどで下山に向かう。登山口でスタッフの方の2台の車が待機しており、これに乗ってくださいとのこと。そのまま上田市のお別れ会会場にむかう。
(5)おわりに
今回もスタッフのみなさんや参加者の方々にお世話になり、難聴の身で、ありながら皆さんのおかげで参加することができました。
考えてみますと、第8回の木曾駒ヶ岳から休まずに良く続いたものだなとの感慨もあり、健康のありがたさと環境に恵まれたことに感謝しています。
またSMFの魅力の一つに、昨年の戸隠神社での御神楽、今回の菅平の広大な平原、そして温泉と座禅など、平素では体験できない場面が多くあり、ついつい欲を出してしまうことになりました。
また山岳会や個人山行では行くことのない山域や地元との触れ合いがあり、楽しんでいる現状があります。しかし年齢と身体との相談をしなければならない現実を感じていることも事実です。
何はともあれ、皆さんのおかげで人生の一端を有意義に過ごすことができたことありがとうございました。
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