第9回坂口登山フェスティバルが『白馬で歌おう山の歌』と題して盛大に行われました。 今年のコースは栂池自然園の散策から始まり、前夜祭を栂池ヒュッテで行い、翌日、天狗原湿原へ登り白馬乗鞍岳を越えて白馬大池と白馬スカイラインと言われる蓮華山往復。3日目に蓮華温泉に下山して栂池高原ホテルでお別れ会となっていました。蓮華温泉への道が崩落して通行止めとなってしまったため、栂池高原への往路下山となりました。
この大会隊長は著明な国際登山家、長野県出身、大蔵喜福さん、今回新たに、ヒマラヤンシェルパのラマゲル氏も班長に加え多彩なメンバーとなりました。参加者は、全国から80名の山男、山女が集いました。ご来賓に長野県山岳連盟名誉会長(元文部科学大臣)小坂憲次先生、小谷村松本久志村長、白馬館松澤貞一社長のお祝辞、ご挨拶を頂き、新宿歌声喫茶「ともしび」の特別講演でアコーディオンに合わせて輪になって歌い、3日間にわたり山の歌三昧となりました。
合唱と拍手に迎えられ感激
栃木県山岳連盟
北見 正光
30数年前、白馬岳から唐松岳へと歩いた時から栂池から白馬大池へは是非行きたいものと永年思っていたところ第9回大会が栂池、白馬大池にて開催されると聞いた時、永年の夢が叶ったような思いがして必ず参加するぞ、と思ったものでした。
栃木からは今年も坂口主宰と共に4名の参加、前夜祭当日、午後より栂池自然園の散策にむかう。土谷リーダーの説明を聞きながら足もとに咲く可憐な花に身をかがめる。多少雨に降られたものの楽しく癒される散策であった。
今年の大会には新宿〈ともしび〉の特別公演がおこなわれる。〈ともしび〉には青春時代の甘酸っぱい思い出があり、リクエストした「銀色の道」を坂口主宰にも入っていただいて歌うことが出来、素敵な想い出のひとつとなった。
白馬大池、小蓮華山への当日、私はA班で土谷班長のもと膝に少し不安を感じていたので我儘をいって一番前を歩かせていただいた。天狗原から雪田を渡り乗鞍岳をへて白馬大池が見えたとき、来たぞ、と喜びがあふれてくる。白馬大池の水の美しさに思わず声が上がる。池畔の雪の斜面を横切るとき、土谷班長よりストックの突き方についての指摘をいただいた。的確なアドバイスがありがたい。
山荘前で小休止後、小蓮華山に向かう。途中這い松帯で雷鳥の出向かいを受け思わぬ喜びに出会う。山頂で山口からの皆さんと出会う。変わらぬ熱意と行動力に頭が下がる。山頂で雨に降られたもののその帰途ガスが晴れ、白馬岳への尾根が見渡せる。班から遅れるのを承知でしばし佇んでしまう。
下山してくると山荘前で〈ともしび〉とみなさんの歌声、拍手に迎えられ感激する。初参加の上田さんが、大合唱と拍手で迎えられ遠く厳しい遠征から帰還した英雄のような気分、坂口さんがニコニコ向かえて下さって感激と感動そのもの、夢をみているようでした、と言われたとおり、自分が今ここにいる喜び、しあわせを感じていた次第。本当に素晴らしい大会と改めて感じ取った次第です。
来年も是非この喜びをと思っております。事務局はじめスタッフのみなさんありがとうございました。
楽しきかな 坂口登山フェスティバル
埼玉県山岳連盟副会長 柳原 政一
坂口三郎さんを囲む登山会への参加は、今回で5回目となりました。
今年の会場地も楽しく懐かしい思いでのある場所で、栂池高原は5年ぶり、白馬大池にあっては実に10年ぶりの再訪となりましたが、残念だったのは、蓮華七湯と言われる蓮華温泉の露天風呂巡りが叶わなかったこと・・・・・。
今回は新宿の歌声喫茶の出前公演があり、皆さんと一緒に山の歌を楽しませていただき、いつものとおり大蔵隊長の山の講話を興味深く、楽しく聞かせていただいた。
福島の吉田さんが体験した、震災及び原発事故の話を伺っても何もできないもどかしさを感じるが、今年の夏は、節電など多少の不便があるものの、好きなときに、好きな山へ登り、これまでどおり普通の生活ができる幸せを改めて感じた山行でもあった。
山よし、人よし、天気よし、加えて傍らに美味き洒あり、懐かしき岳兄との再会と楽しき語らいあり、新しき岳友との出会いあり、楽しきかな坂口登山フェステイバル!!
今回も実行委員長の松田さん、事務局の矢沢さん、E班班長の福永さん、その他裏方を務めていただいた皆さんお世話になりました。
旧知の岳兄や岳友の皆さんとの再会を喜び、北アルプスの雄大な眺めを満喫した三日間、楽しい思い出をありがとうございました。
次回は、第10回の節目のフェスティバルとなります。坂口さんを慕う大勢の皆さんとお会いできることを楽しみにしています。
それぞれの笑顔が残った“白馬大池”
事務局 矢沢 裕子
今回の白馬大池『白馬で歌おう山の歌』山行は、それはそれは美しい、美しい…白馬に出合えました。ベテランの皆さんでも、そう口ぐちに絶賛されたほどの景色に出合えた事は何よりの一言に尽きます。本当に言葉では著わせない美しさをこの報告書で改めて堪能いただけたら嬉しく思います。
今年は未曽有の関東大震災があり、政治不安、どこか希薄になった人間関係、どちらかと言うと暗いムードが否めない昨今、このフェスティバルの3日間は下界の煩わしを全て忘れさせてもらい、命の洗濯をさせてもらいました。夏の雪渓歩きも楽しかったです。
皆さんの山に寄せる気持ち、山を愛してやまないお気持ちを改めて感じています。皆さんがそれぞれの場面で大変いい笑顔をみせてくれました。ともしびを囲んで皆で肩を組んだ前夜祭。サポートに徹してくれた長野の皆達~etc。挙げきれない個々の笑顔がお一人、お一人、思いだされます。ともしびの中西ご夫妻の白馬大池で小蓮華下山メンバーを迎えてくださった「雪山讃歌」は感動的でした。本当に皆さんの笑顔から元気をもらった大会でした。
大蔵隊長はじめ班長の皆様、本当にありがとうございました。そしてご協力いただきました松澤社長はじめ白馬館の皆様、小谷村々長はじめ役場の皆様、ご協力いただいた小谷村の方々、栂池高原ホテルの皆様、改めて御礼申し上げます。
7月8日(金)
栂池高原ホテル(受付)
ゴンドラリフト→ロープウェー→栂池自然園散策
栂池ヒュッテ&栂池山荘 前夜祭
7月9日(土)
起床→朝食→出発→天狗原湿原→白馬乗鞍雪渓→白馬乗鞍三角点《昼食》
白馬乗鞍ケルン→白馬大池山荘
→小蓮華山→歌声お出迎え→白馬大池山荘
新宿歌声→夕食→大蔵喜福隊長講話→新宿歌声
7月16日(日)
起床→朝食→出発→白馬乗鞍ケルン→三角点→雪渓→天狗原湿原→
栂池自然園→ロープウェー→ゴンドラリフト→栂池高原ホテル
お別れ会→新宿歌声→解散
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